お茶を急須で美味しく飲むコツ

最近では茶葉を急須で入れる習慣が減っているという話をよく耳にするようになりました。お家に急須がない家庭も多いようです。

私自身、本当に美味しいお茶と出会うまで、急須でお茶を入れたことがありませんでした。

しかし、本当に美味しいお茶を飲んだ時「お茶ってこんなに甘くて美味しいんだ!!」と感動し、お茶の奥深さに魅了されるようになり、もっとたくさんの人にお茶の美味しさを伝えたいと思うようになりました。

ということで本日は、お茶を急須で美味しく飲むためのコツを知りたい方へ、参考になればと思い書かせていただきます。

まず、お茶を入れるのに大切なことは、茶葉の量とお湯の温度です。

標準量(2~3人分)

  • 茶葉の量 ‥‥‥ 5~6g(大さじ約2杯)
  • 湯の温度 ‥‥‥ 70~80度(横ゆれして湯気が上がる程度)
  • 湯の量   ‥‥‥ 180cc (1人当り60cc× 3人分)
  • 浸出時間 ‥‥‥ 蓋をして約1分間くらい

『入れ方のコツ』

人数分の湯のみにお湯を7~8分目(1杯当り60ccぐらい)ほどつぎ、お湯を冷まします。

※季節にもよりますが、お湯は、1回移し替えると5~10℃温度が下がります。

人数分の湯のみにお湯をつぐことは、次の3つの役割があります。

・お湯を冷ますため

・お湯の分量を量るため

・湯のみを温めるため

湯のみが温まる間に茶葉の量を量り、急須に入れます。茶葉の量は、1人当り60ccで約3gほどです。

※一番簡単なおいしくいれるコツは、茶葉の量をふだんより少し多めにしていただくことです。

あらかじめついでおいた湯のみのお湯をゆっくり急須に注ぎ、その後約1分ほど、お茶の葉が開くまで静かに待ちます。

※急須を揺すると、お茶の中の苦みの成分が出てしまいます。

約1分ぐらい経って、お茶の葉が開いたら、お好みの濃さに合わせて 急須を3~5回廻して 湯のみに均等につぎ分けます。

※つぎ始めは薄く、後になるほど濃くなるので、お茶の濃さが平均するように「廻し注ぎ」します。

これを繰り返して、お茶の濃度が一定になるようにします。

注ぐときには急須に残らないように、必ず最後の一滴までしぼるように注ぎきって下さい。

こうすれば2煎、3煎まで美味しく頂けます。

一煎目を入れ終わったら急須の蓋を取っておくと、お茶の葉が蒸れすぎる事が無く、二煎目もおいしく飲むことが出来ます。

二煎目は、お湯が茶の葉にしみこんでいるので、熱湯を入れて、浸出時間も3分の1で十分です。

お茶は一煎、二煎、三煎と味の違いを楽しむことができます。ちなみに私はより味が濃く出る二煎目が好きです。

いかがでしたでしょうか?参考にしていただけると幸いです。

茶店 辰吉にもぜひ遊びに来て下さいね。

 

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